黒酵母βグルカン(アウレオバシジウム)培養液テクニカルレポート


1 基礎データ 動物試験-2


黒酵母(アウレオバシジウム)培養液の副作用低減試験に関する報告

■株式会社アウレオ ■試験依頼先:NPO法人 日本サプリメント臨床研究会

要約

 黒酵母(アウレオバシジウム)培養液による抗ガン剤の副作用低減作用を、肉腫移植マウスを用いて検討した。抗ガン剤は5-FU(20mg/kg)を使用し、アウレオバシジウム培養液(2g/kg〜30g/kg)とともに経口摂取させた。副作用の指標として、体重、白血球数、臓器重量を測定した。

実験結果

 1 抗ガン剤治療による副作用が体重の26%減というかたちで現れた。しかし、その減少は、アウレオバシジウム培養液を2g/kg(C群)摂取することで13%にまで緩和することができ、抗ガン剤治療のみの場合に比べて統計学的な有意差(p<0.01)が認められた。
 2 抗ガン剤治療による副作用が白血球数の42%減というかたちで現れた。しかし、その減少は、アウレオバシジウム培養液を2g/kg摂取することで16%にまで緩和することができ、抗ガン剤治療のみの場合に比べて統計学的な有意差(p<0.05)が認められた。
 3 抗ガン剤治療による制ガン剤作用は、対照群と比べて統計学的な有意差(p<0.01)をもって認められたが、抗ガン剤治療開始21日後には9匹中の5匹がその副作用のために死亡した。ところが、アウレオバシジウム培養液を2g/kg併用すると、抗ガン剤の制ガン作用は若干減弱されたものの、死亡例は全く見られなかった。また、アウレオバシジウム培養液の単独治療(29g/kg)だけでも、統計学的に有意(p<0.05)な制ガン作用が死亡例なく認められた。
 4 抗ガン剤治療による臓器重量の減少に及ぼす副作用は、肝臓では48%減、脾臓では72%減、腎臓では28%減というかたちで現れた。しかし、その減少は、アウレオバシジウム培養液を併用することで緩和することが認められた。

 本試験で、アウレオバシジウム培養液に、抗ガン剤の副作用を低減することが確認された。抗ガン剤治療にアウレオバシジウム培養液を併用すると治癒が速まることが報告されているが、今回の結果はそれを裏付けるものといえる。これは、抗ガン剤の毒性を軽減することで、その有効性を最大限に発揮させるかたちで投薬の続行が可能になるため、生きるか死ぬかの選択をしなければならない臨床現場においては福音的な成果といえる。

試験試料

 黒酵母(アウレオバシジウム)培養液(β-グルカン-W, Lot. AK06017)

試験モデル

 5-FU負荷担ガンマウスモデル

試験方法

■抗ガン剤:5-FU(20mg/kg po, 腫瘍移植日から21日間連日)
■移植腫瘍細胞株:Meth-A(肉腫)
■腫瘍移植部位:足蹠
■腫瘍移植細胞数:1×106/匹
■動物:5週齢の雌性BALB/cマウス
■飼育条件
マウスは4〜5匹飼いとし、滅菌床敷(チップ)を敷いたポリカーボネートケージをクリーンラック(東洋理工)に収容して、室温23℃±2℃、明暗各12時間(照明時間:午前7時〜午後7時)に設定した薬理試験動物室で飼育した。飼料は固形飼料(オリエンタル酵母工業製:MF)を飲料水は水道水を給水瓶に入れて、それぞれ自由摂取させた。
■検体投与経路:経口(給水瓶)
■マウス平均摂水量:4ml/d/mouse
■検体投与量
  ●試験A群:5FU:50mg/kg(1mg/mouse)
  ●試験B群:アウレオバシジウム培養液:50g/kg(1g/mouse)
          (乾燥物換算 1.25g/kg; 240mg beta-glucan/kg)
  ●試験C群:5-FU+アウレオバシジウム培養液:10g/kg(0.2g/mouse)
          (乾燥物換算 0.25g/kg; 48mg beta-glucan/kg)
  ●試験D群:5FU+アウレオバシジウム培養液:50g/kg(1g/mouse)
          (乾燥物換算 1.25g/kg; 240mg beta-glucan/kg)
■試験検体の混水率
  ●試験A群:5-FU:0.25mg/ml(1mg/mouse)
  ●試験B群:アウレオバシジウム培養液:250mg/ml(1g/mouse)
  ●試験C群:5-FU+アウレオバシジウム培養液:50mg/ml(0.2g/mouse)
  ●試験D群:5-FU+アウレオバシジウム培養液:250mg/ml(1g/mouse)
■検体投与時期:腫瘍移植日から21日間
■測定項目
  ●体重(腫瘍移植前7日、腫瘍移植前日、腫瘍移植後2回/週)
  ●摂食量(2回/週)
  ●摂水量(2回/週)
  ●白血球数(腫瘍移植前7日、腫瘍移植前日、腫瘍移植後7、14、21日目)
  ●赤血球数(腫瘍移植前7日、腫瘍移植前日、腫瘍移植後7、14、21日目)
  ●腫瘍体積(腫瘍移植後4、7、11、14、17、21日)
  ●腫瘍重量(腫瘍移植後21日目解剖)
  ●脾臓重量(腫瘍移植後21日目解剖)
  ●肝臓重量(腫瘍移植後21日目解剖)
  ●腎臓重量(腫瘍移植後21日目解剖)
抗ガン剤及びアウレオバシジウム培養液の平均投与量

1 抗ガン剤による体重の減少に及ぼすアウレオバシジウム培養液の効果

 図1に示すように、抗ガン剤治療による副作用が体重の26%減というかたちで現れた。しかし、その減少は、アウレオバシジウム培養液を2g/kg(C群)摂取することで13%にまで緩和することができ、抗ガン剤治療のみの場合に比べて統計学的な有意差(p<0.01)が認められた。

図1 抗ガン剤治療開始後の体重の推移

2 抗ガン剤による白血球数の減少に及ぼすアウレオバシジウム培養液の効果

 図2に示すように、抗ガン剤治療による副作用が白血球数の42%減というかたちで現れた。しかし、その減少はアウレオバシジウム培養液を2g/kg(C群)摂取することで16%にまで緩和することができ、抗ガン剤治療のみの場合に比べて統計学的な有意差(p<0.05)が認められた。

図2 抗ガン剤治療開始後の白血球数の推移

3 抗ガン剤による制ガン作用に及ぼすアウレオバシジウム培養液の効果

 図3に示すように、抗ガン剤治療による制ガン作用は対照群と比べて統計学的な有意差(p<0.01)が認められた。しかしながら、抗ガン剤治療開始21日後には、9匹中の5匹がその副作用のために死亡した。ところが、アウレオバシジウム培養液を2g/kg(C群)併用すると、抗ガン剤の制ガン作用は若干減弱されたものの、死亡例は全く見られなかった。また、アウレオバシジウム培養液の単独治療(29g/kg,B群)だけでも、統計学的に有意(p<0.05)な制ガン作用が死亡例なくして認められた。

図3 抗ガン剤治療開始後の腫瘍重量の推移

4 抗ガン剤による臓器重量の減少に及ぼすアウレオバシジウム培養液の効果

 図4に示すように、抗ガン剤治療による臓器重量の減少に及ぼす副作用が、肝臓では48%減、脾臓では72%減、腎臓では28%減というかたちで現れた。しかし、その減少は、アウレオバシジウム培養液を併用することで緩和することが認められた。

図4 臓器重量の減少に及ぼすアウレオバシジウム培養液の効果

考察

 本試験で、アウレオバシジウム培養液に、抗ガン剤の副作用を低減することが確認された。これは、抗ガン剤の毒性を軽減することで、その有効性を最大限に発揮させるかたちで投薬の続行が可能になるため、生きるか死ぬかの選択をしなければならない臨床現場において、大きな成果といえる。

今後の試験研究に対する展望

1 活性画分と有効成分の特定研究