黒酵母βグルカン(アウレオバシジウム)培養液テクニカルレポート


1 基礎データ 動物試験-3


黒酵母(アウレオバシジウム)培養液の抗白血病試験に関する報告

■株式会社アウレオ ■試験依頼先:NPO法人 日本サプリメント臨床研究会

要約

 黒酵母(アウレオバシジウム)培養液による抗白血病作用を、白血病ガン移植マウスを用いて検討した。白血病がんを腹腔に移植し、生存率を比較した結果、対照群においては、30%の生存率しか確保できなかったが、アウレオバシジウム培養液(7.0g/kg)+乳酸菌(EC-12, 17.4mg/kg)の併用処置によって、抗ガン剤単独処置(5-FU, 2.0mg/kg)と同程度の生存率(80%)を維持することができた。これまで、アウレオバシジウム培養液が白血病に効果があるというケースが報告されてきたが、今回の結果はそれを裏付ける成果といえる。

試験試料

黒酵母(アウレオバシジウム)培養液:(β-グルカン-W, Lot. AK06017)
乳酸菌EC-12

試験モデル

白血病5-FU 治療マウスモデル

試験方法

■抗ガン剤5-FU(2.8mg/kg po, 腫瘍移植日から40日間連日)
■移植腫瘍細胞株:P388(白血病)
■腫瘍移植部位:腹腔
■腫瘍移植細胞数:1×10 /匹
■動物:5週齢の雌性CDF1マウス(1週間馴化飼育)
■1群匹数:10匹(3-4匹/ケージ×3ケージ)
■試験群数:6群(無処置群、試験5群)
  ●対照群:0.05%グリセリン脂肪酸エステル水
  ●試験A群:5-FU(2mg/kg po)
  ●試験B群:アウレオバシジウム培養液(6g/kg)
  ●試験C群:アウレオバシジウム培養液(6g/kg)+乳酸菌 EC-12(15mg/kg)
  ●試験D群:5-FU+アウレオバシジウム培養液(6g/kg)
  ●試験E群:5-FU+アウレオバシジウム培養液(6g/kg)+乳酸菌EC-12(15mg/kg)
■飼育条件
 マウスは3匹飼いとし、滅菌床敷(チップ)を敷いたポリカーボネートケージをクリーンラック(東洋理工)に収容して、室温23℃±2℃、明暗各12時間(照明時間:午前7時〜午後7時)に設定した薬理試験動物室で飼育した。飼料は固形飼料(オリエンタル酵母工業製:MF)を飲料水は水道水を給水瓶に入れて、それぞれ自由摂取させた。
■検体投与経路:経口(給水瓶)
■マウス平均摂水量:4ml/d/mouse
■検体投与量
  ●試験A群:5-FU:2mg/kg(0.04mg/mouse)
  ●試験B群:アウレオバシジウム培養液:6g/kg(120mg/mouse)
        (乾燥物換算0.15g/kg; 28.8mg beta-glucan/kg)
  ●試験C群:アウレオバシジウム培養液:6g/kg(120mg/mouse)+乳酸菌EC-12:15mg/kg(0.3mg/mouse)
  ●試験D群:5-FU+アウレオバシジウム培養液:6g/kg(120mg/mouse)
  ●試験E群:5-FU+アウレオバシジウム培養液:6g/kg(120mg/mouse)+乳酸菌EC-12:15mg/kg(0.3mg/mouse)
■試験素材の混水率
0.05%グリセリン脂肪酸エステルで超音波分散する。
  ●試験A群:5-FU:0.013mg/ml(0.04mg/mouse)
  ●試験B群:アウレオバシジウム培養液:40mg/ml(120mg/mouse)
  ●試験C群:アウレオバシジウム培養液:40mg/ml(120mg/mouse)+乳酸菌EC-12:0.1mg/ml(0.3mg/mouse)
  ●試験D群:5-FU+アウレオバシジウム培養液:40mg/ml(120mg/mouse)
  ●試験E群:5-FU+アウレオバシジウム培養液40mg/ml(120mg/mouse)+乳酸菌EC-12:0.1mg/ml(0.3mg/mouse)
■検体投与時期
5-FU:腫瘍移植日から40日間(腫瘍移植日を0とする)
それ以外の検体:腫瘍移植前7日から48日間
■測定項目
  ●体重(腫瘍移植前7日、腫瘍移植前日、腫瘍移植後2回/週)
  ●摂食量(2回/週)
  ●摂水量(2回/週)
  ●生存の有無(毎日)

結果

 白血病ガンを腹腔に移植し、生存率を比較した結果、対照群においては、30%の生存率しか確保できなかったが、アウレオバシジウム培養液+乳酸菌の処置(C群)によって、抗ガン剤の処置(A群)と同程度の生存率(80%)を維持することができた。また、抗ガン剤とアウレオバシジウム培養液、あるいは乳酸菌を併用した場合には、アウレオバシジウム培養液単独(B群)と同程度の生存率しか確保することができなかった。

考察

 アウレオバシジウム培養液+乳酸菌の併用処置によって、抗ガン剤単独処置と同程度の生存をみたことは、臨床的意義が高いものと思われる。しかし、抗ガン剤と併用した場合には、抗ガン効果が減弱されたが、その背景には、アウレオバシジウム培養液が高粘性のため、経口投与による抗ガン剤の吸収が抑制された可能性がある。そのため、経口抗ガン剤との併用は好ましくないかもしれない。
 ともかく、これまで、アウレオバシジウム培養液が白血病に効果があるというケースが報告されてきたが、今回の結果はそれを裏付ける成果といえる。
表1 抗ガン剤、アウレオバシジウム培養液、及び乳酸菌の平均投与量

表1のグラフ